2010年3月29日月曜日

Michel Camilo & Chucho Valdes/ March 28 at Bluenote Tokyo


ドミニカ出身の天才ピアニスト、ミシェル・カミロが、これまた超絶ピアニストとして知られるキューバのピアニスト、チューチョ・ヴァルデスとのデュエットを実現させた。これまでも二人の競演は日本以外でのツアーで実現していたらしいが、やっと東京に登場したことになる。
カミロのプレイは相変わらず全身を使った激しいプレイだったが、ヴァルデスは多分190センチはあろうかという大男で軽々とピアノを惹きこなすタイプと見た。それにしても音数の多いこと。饒舌以上のピアニストだ。
後半にはヴァルデスの妹(姉?)のマリアやリズムセクションも登場してラテンリズムの嵐。最後には観衆すべてが立ち上がってリズムをとるラテンナイトと化した。ああ、ラテンのこの底抜けな明るさがたまらない。

2010年3月22日月曜日

伊東四朗・三宅裕司コントライブ「いい加減にしてみました3」/ March 22 at Honda Theater


SET30周年とも関係があるのだろうが、2002年の前回から8年ぶりに久々のコントライブが復活だ。この調子でどこまでも続けてもらいたいものだが、伊東さんは御年72才という年齢を感じさせないお元気ぶり。今回は紅一点、沢口靖子をゲストに迎え華やかな舞台になった。
全部でコントは5景。「美容整形」「社長秘書」「偽装結婚」「ハイジャック」そして第1回のラストを飾った「誘拐電話」が沢口を加えたバージョンとして復活した。前回もみせてくれた幕間の楽屋タイムのおしゃべりも踏襲されており、三人はまさに出ずっぱりの2時間半。そうとうなエネルギーだ。
コントライブは前提のストーリーもないので、笑いをストレートに楽しめる分、ひとつひとつのコントとしての完成度が要求される。伊東&三宅のコンビは何せ20年以上のつきあいで息もぴったり。ここに美人女優ではあるがコメディエンヌとしての才能を発揮しつつある沢口がからむ。特に「社長秘書」のボケぶりは、ぼけの伊東さんがかすむほど。なんでも三宅が沢口の「タンスにゴン」CMでのボケぶりに惚れて、今回の企画になったとか。新たな喜劇女優の誕生か?

2010年3月7日日曜日

小倉久寛「ウノ!ドス!トレス!」/ February 26 at Theater Sun-mall


2008年5月以来の独り立ち公演。前回は初回ということもあって、日替わりで大物ゲストが出演(私が行った日は戸田恵子であった)するなど、その意味でも見所が多かったが、今回はストレートな内容で勝負!ということなのでしょう。ますます油の乗り切った舞台を展開してくれた。
前回同様、コントはラサール石井などが提供。今回の舞台は、旅行代理店。いろいろなエピソードが旅にまつわるシーンについてのもの。ときにボケたり、またペーソスたっぷりだったり、オグちゃんの魅力をさまざまに味わえる。前回からのコンビ、植木豪くんも踊りはもちろん、コントでもいい味をだしていた。当初、出演する予定だった前回のヒロイン、蘭香レアが出られなくなったのが実にザンネン。その代わりというわけではないのだろうが、今回のスペシャルゲストはフラメンコダンサー、鈴木敬子。「Uno Dos Tres」というスペイン語のかけ声とともに、最後はダンスフィナーレで全員の持ち味を発揮したエンディング。ことしはSET30周年ということもあり、舞台が目白押しである。実に楽しみな1年。