2008年9月30日火曜日

KA- CIRQUE DE SOLEIL/ September 25 at MGM Grand


ラスベガスではシルク・ドゥ・ソレイユのショーが全部で5公演開催されている。その中でも比較的新しいのが、この「KA」。まず、劇場装置の豪華さに驚かされる。ステージ全体が前後に動いたり回転したりする中で展開する踊りやアクロバットの数々。
多分、オリエントのどこかと思われる王族に起こった悲劇。その悲劇を乗り越えて進む王子と王女の物語が展開するのだが、見せ場が次から次へと現れる。ストーリーがなくても十分に楽しめる内容のショーだ。

LOVE- CIRQUE DU SOLEIL/ September 25 at Las Vegas Mirage


2006年に発売されたザ・ビートルズの新作「LOVE」は、そもそもこのシルク・ドゥ・ソレイユのショーのために制作されたのだ。
ジョージ・マーティンと息子ジャイルズによって手を入れられた音源は、このステージ全体を素晴らしいものにしていた。5.1チャンネルとなったサウンドは、会場いっぱいに広がり音の中に新しい表情を与えていた。曲ごとのステージは想像力の溢れた演出、振り付けによって新たな魅力がいっぱい。また、キャラクターが設定されていて、エリノア・リグビー、マッケンジー神父そしてルーシーなど、曲に合わせた衣装や扮装が素晴らしかったことも付け加えておこう。

Barry Manilow/ September 24 at Las Vegas Hilton


ここ数年で一番見たかったバリーマニロウ。ラスベガスという土地柄もあり、その内容はコンサートというよりは完全なショー。約90分の構成は完璧で、さすがにアメリカのエンタテインメント。ショーとしてのレベルはエクセレント。
以前のタイトルは「音楽とパッション」だったが、今年からは「究極のヒッツ」となったようで彼の多くのヒット曲が満載。「イッツ・ア・ミラクル」で始まり、「歌の贈り物」で終わるエンディングまで飽きさせない演出は、昔のライブアルバムを彷彿とさせた。グレート!

2008年9月14日日曜日

戸惑いの日曜日/ September 12 at Sunshine Theater


三谷幸喜脚本の一幕ものの笑劇(ファース)。娘の結婚を祝福しようと少しだけ嘘をつくつもりの父親(鏑木)だったが、予想以上に話が広がって、次第に収集がつかない状態に。。。。という三谷得意の展開。元々佐藤B作率いる東京ヴォードヴィルショーのために書き下ろされた作品だけに、彼らの代表作になったと言えるだろう。
病気のため主役の鏑木役が佐藤B作から升毅に変更になったが、西郷輝彦を始めとするキャストとも息はピッタリ。3時間近い長さなのだが、あっという間に感じられるほど展開やテンポが素晴らしい。それぞれの配役も絶妙で、東京ヴォードヴィルショーのベテラン役者たち(あめくみちこ、市川勇、佐渡稔、小林美枝ら)と石野真子、中澤裕子、そして松竹新喜劇の大御所である小島慶四郎!東京コメディの質の高さを誇れる舞台だ。

2008年9月9日火曜日

Sam Moore/ September 4 at Bluenote Tokyo


ソウル界の重鎮、サム&デイブのサム・ムーア登場である。自身のヒット曲ばかりでなく、レイチャールズやソウル・スタンダード曲がちりばめられた素晴らしいパフォーマンス。ベース、ドラムス、キーボード、ギターそしてパーカッションという5人のリズムセクション、ブラスは4人(2人は日本人)加えて素敵な女性コーラスが3人という豪華な布陣は聞き応え十分だった。
一晩一回限りのギグなので、およそ2時間たっぷりのショーは見応えもあり。高齢を感じさせないサムのパワーが全開のライブであった。ラストは、友人でもあったというビリープレストンの名曲中の名曲「You are so beautiful」。また、観客の中にいたトータス松本も参加するなど、今年のライブの中では一番と言えるかもしれない。