2018年11月28日水曜日

SONGS & FRIENDS 第2弾 小坂忠「HORO」/ November 26 at Tokyo International Forum

1975年に発表された小坂忠&ティン・パン・アレイのアルバム「HORO」の再現ライブ。夢のような組み合わせの奇跡の夜だった。「ありがとう」の発表後、彼の初めての大きなライブをみたのは1974年だったのか。フォージョーハーフというバンドをしたがえて。そのメンバーは初めて見る人達ばかりだったが、なんと林立夫、松任谷正隆、後藤正利、そしてペダルスティールの駒澤裕城の4人。その後の日本のポップスの立役者たちである。
ユーミンが「ありがとう」にピアノで参加していたことは忘れていた。でも、40数年ぶりに彼女と忠さんのデュオが観られるなんて、旦那さんの演出もにくい。また、その後の矢野顕子のピアノも圧巻だった。ほんとにこの人達の音楽に触れられた幸せだった。それを噛み締めていた。3時間を超えるライブだったが、時間を忘れてしまうほどの充実感でいっぱいだった。ありがとう、忠さん、細野さん。

2018年11月19日月曜日

Dave Grusin Big Band "The Music from West Side Story"/ November 15 at Bluenote Tokyo

ニューヨークでGRPオールスターズを見て以来のグルーシン。御年84歳ということで、ぐっと見た目は老けた感じだが、音楽的な感性とアレンジ力はまだまだ超一流。今回はCDにもなっている「ウェストサイド物語」の曲をとりあげて、ビッグバンドで聞かせてくれる。 ゲストとして来日予定だったリー・リトナーは急病で来られなかったが、日本のギタリストに変更。また、男女それぞれのヴォーカリストをフィーチャーして、全編インストルメンタルではない構成となっていた。ビッグバンドの中心は日本のエリック宮城だが、日本の ジャズプレイヤーの力も大したものだ。1時間20分ほどの演奏は迫力いっぱい。やはりビッグバンド、いいですな。アンコールは同じバーンスタイン作「踊る大紐育/On The Town」の一曲、Lucky to me beをさりげなくピアノソロで届けてくれた。音数は少ないが情感あふれる演奏で、彼のピアノプレイヤーとしての個性を堪能できた。

2018年11月2日金曜日

Paul McCartney FRESHEN UP TOUR/ November 1 at Tokyo Dome

昨年の4月に続いて1年半ぶりの来日。何か毎年の恒例のようだ。今回も新作「Egypt Station」を直前に発表するなど、ますます創作意欲にみちているポール。今回の趣向は3人のホーンセクション。最初に登場したときはなんと客席から演奏する、という粋な演出。ホーンが主体の曲「Lady Madonna」や「Got to get you into my life」でのサウンドはまさにレコードのような迫力。それにしてもあの、ビートルズのポールが東京ドームで歌っているのはなんとも不思議な感じ。今日はイエスタデイはなかったが、「From me to you」や「I saw her standing there」など、我々の世代には忘れられない曲ばかり。ポールは一体何歳なんだろう。