2015年3月23日月曜日

「冬の旅」発刊記念コンサート/ March 22 at Toppan Hall

あの松本隆がプロジェクトとして取り組んだシューベルト作品「冬の旅」現代語訳によるコンサート。芸大出身のテノール鈴木唯、オーストリアの音大で講師を務めたこともある三ツ石潤次のピアノというシンプルな構成だが、24曲を一挙に聞かせるという趣向で、新たな命を吹き込まれた歌曲が大きなパワーをもった感じだ。演奏の前には、友人の放送作家、植竹くんをインタビュワーとした松本さんのトークコーナーや「辻音楽師」の一節を朗読する時間があったりと、飽きさせない工夫がみてとれた。久しぶりのクラシックだが、こういうかたちで松本さんの最近の仕事をみられるのは幸せなことだ。

2015年3月18日水曜日

Taeko Onuki/ March 16 at Blue Note Tokyo

ピアノトリオというシンプルな構成でやるライブ。しかも一晩だけのパフォーマンスとのことで、これは聞き逃せないと平日の夜に訪れた。 1局目は「若き日の望楼」。初期の頃の曲だがヨーロッパの牧歌的な雰囲気をもつ名曲。ファビアン・レザパネのしとやかなピアノにも酔いしれる。 とつとつとしたトークも「ター坊」らしくていい。今アルバムを作っているらしく、そこで共演しているバンドネオンの小松亮太がゲスト出演。 久しぶりに新しいアルバムを札幌でレコーディングしているらしく、オリジナルなアルバムとしては「One Fine Day」以来かしら。 アンコールはバラード「Time to go」。言葉がしみる名曲でした。