2013年11月20日水曜日

Paul McCartney OUT THERE JAPAN TOUR/ November 18 at Tokyo Dome

前回の来日から11年ぶりだという。ロンドンオリンピック開会式での「Hey Jude」を見たのが昨年だったが、前回のライブの印象が あまりよくなかったので、最初はあまり行く気がしていなかった。ただ、家人のすすめもあってチケットをなんとか手にいれたのだ。 そして、今日。 ライブに来て良かった。ほんとにビートルズは偉大なバンドだったんだ、ということを痛感しました。セットリストの7割がビートルズナンバー。ポピュラーなものだけでなく、サージェントペパーズの「Lovely Rita」「Being For The Benefit of Mr. Kite」といった玄人好みの曲から、ジョンやジョージ、そしてリンダに送る曲まで。これでもかというサービス精神。3時間にも及ぼうかというライブをほぼ出っぱなしでこなすポールの体力、アーティストとしてのエネルギーには脱帽である。まさに永遠のアイドル。2回にわたるアンコールの最後を飾った『Abbey Road』B面のメドレーが流れたとき、涙が出てきた。サンキュー、ポール。子供の頃にビートルマニアだったことを神に感謝したい、と思えた夜だった。

2013年11月19日火曜日

Michel Camilo Big Band/ November 17 at Blue Note Tokyo

前回はソロピアノで堪能させてもらったミシェル・カミロ。今回は待望のビッグバンドである。それも管楽器だけで13人という豪華な編成。 期待に違わないアンサンブルには思わず体が動いてしまう。やはり、ビッグバンドはいいですな。 今回はピアノだけでなく、オーケストラの指揮者も同時にこなすミシェルは、やはり天才である。今日は珍しく二階席だったので、彼のピアノプレイを 上から見ることができたのだが、とにかくおもちゃを弾いているような感じのプレイぶり。鍵盤なんか1秒たりとも見ていないのだ。 「ラテン+ジャズ=躍動する太陽」といった感じの音の世界が広がっていく。管のプレイヤーもニューヨークの腕利きを集めたそうで、元ブラッド、スウェット&ティアーズのメンバーも二人ほど入っていた。それにもうひとり、感心したのはワリオネクス・アクィーノ(パーカッション)のエネルギッシュなこと。これぞラテンパーカッションのプレイなのだろう。そのセンスのよさ、リズム感は、ソウルののりとはちょっと違うのだが、なんとも心地よいのだ。 それとおまけがまっていた。一緒にライブを見た友人がミシェルの奥様と知り合いで、楽屋でお会いすることができたのだ。大感激!

2013年11月14日木曜日

Nile Rogers & CHIC/ November 11 at Bluenote Tokyo

1980年代には売れっ子の作家、プロデューサーとしてひっぱりダコだったナイル・ロジャース。日本でもダイアナ・ロスの「I'm coming out」や「Upside Down」がヒットしたし、自分のバンド、CHICの「おしゃれフリーク」 もかなり話題になったものだ。 小生は出版社時代にニューヨークで彼にインタビューしたこともあり、ちょっと懐かしさもある。あれから約30年だが、相変わらず独特のリズムカッティングギターサウンドを引っさげて東京にやってきた 御年62歳ということだが、まだまだ若々しく1時間以上も連続で演奏するパワーは素晴らしい。セットリストはCHICのヒット曲はもとより、彼が書いてヒットした曲の数々で構成されていた。最初は楽屋からリズムを刻みながらみんなで登場するところや最後はナイルだけ残り、ギターを弾きながら退場するという演出も心にくい。 またバンドのレベルも高く、特にヴォーカルの二人は最高。アメリカはやはり広い。才能あるミュージシャンも多いのだ。ともあれファンキーパーティ気分いっぱいのライブであった。