2011年9月19日月曜日
Gino Vannelli / September 19 at Cotton Club
1978年の大ヒットアルバム「Brother to Brother」やそれに続く「Nightwalker」で日本での人気も高いジノ・ヴァネリ。昔から一度はライブを体験してみたいアーティストのひとりだった。昨年仕事でミラノに行ったとき、ミラノのBluenoteでライブをやっている情報を手に入れたのだが、日にちが合わず実現しなかった。それがようやく東京で実現! 日本には13年ぶりの来日だという。前にも来ていたとは知らなかった。
ともあれ、youtubeなどで見聞していたライブ姿以上にかっこいいスタイル。とても1952年生まれとは思えない若さだ。声も油の乗り切ったところのようで、実にいい響きのヴォーカル。6人編成のバンドも達者な実力者ばかりで、6人とは思えない音の厚さと広がりは期待以上だった。キーボードはひとりなのに、ピアノとシンセが同時に鳴るサウンドはどうやって作っていたのか、実に不思議だ。
ともあれ、昔はキン肉むきむきのマッチョブリをアピールしていたたが、年をとって落ち着いた姿は見ていても安心できる。曲目はおなじみ「I just wanna stop」とか「Brother to brother」などの昔の曲と最近の曲が半々という感じ。
MCでは日本の大震災をテレビでみていて日本人の高潔さに打たれたという話をしたり、とても好感のもてるキャラクターでもあった。また、ぜひ見てみたいものだ。
2011年9月6日火曜日
Michel Legrand Trio/ September 5 at Bluenote Tokyo
フランスが誇るマエストロ、ミシェル・ルグランのジャズトリオがなんとブルーノート東京で実現した。御年79歳であるはずだが、いやいやそのプレイの激しいこと。オスカーピーターソンと見紛うほどの手数。細かいフレーズがあとからあとから湧いてくるプレイは豪快そのもの。ベースやドラムスとの息もぴったり。ほんとに素晴らしいアーティストだった。
この回では「僕の曲以外は演奏しないよ」と宣言し、自作曲ばかりを演奏したが、そこは名曲の数々「風のささやき」「ロシュフォールの恋人たち」など、ジャズっぽくもあり、シャンソンの繊細なため息も聞こえるような、まさにルグランならではの曲に酔いしれた。
アンコールはもちろん大出世作「シェルブールの雨傘」のメインテーマ。そういえば、この映画、すべてのセリフが歌だって、知ってました? ぜひ一度御覧ください。いちど歌ってみたいですね「mon amour」とか。。。
小倉久寛「ダンス天国」/ September 4 at Theater Sun-mall
独り立ち公演の第1回「踊る職業不安定所」、第2回「ウノ・ドス・トレス」にひき続いての第三回公演。今回は演出にラ・サール石井を迎えてさらに中身の濃い舞台に仕上がったな、という感想だ。心臓発作によってあの世に行ったはずの主人公。生きていたときの行いからは地獄行きが当然だったのだが、なんど神様(声は御大、伊東四朗)の裁定により、もう一度地上に降りて「良いこと」をしたら天国に入れてもらえることになった。はたして。。。というストーリー。
第1回から数えれば三回めの共演となる植木豪(彼はヴォーカルダンスグループPaniCrewのメインヴォーカル)が実にいい。オグちゃんとの掛け合いの間など、ところどころオグちゃんと三宅裕司のかけあいコントを彷彿とさせる瞬間もある。現在、三宅座長は病気療養中ということもあり、SETをしょってたつのはまさにオグちゃんなのです。
さらに、オグちゃん公演の楽しみともなってきた共演ヒロインは、元宝塚ガールの樹里咲穂。舞台出身だけに実にいきいきとした動きがいい。その上、コントもしなやかにこなしてしまうところなど、素晴らしい。関西出身のDNAなのだろうか。
次回がまたまた楽しみである。オグちゃん、頼むよ!!
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