2010年6月27日日曜日
熱海五郎一座「男と女と浮わついた遺伝子」/ June 27 at Sunshine Theater
3月の「いい加減にしてみました3」に続く熱海五郎一座。三宅氏の座長生活三十周年ということもあり、油の乗った作品が今年は続きそうだ。一座としては、昨年の合同公演(伊東四朗一座との)を数にいれなくても、今回で3回目を迎えた。だんだんと一座ならではの味も出てきたように思う。
3月のコントライブでは「沢口靖子」という新しいコメディエンヌを誕生させた三宅だが、今回は「初代きれいなおねえさん、水野真紀」をヒロインに迎えた。さて、その出来栄えやいかに。。。
今回は、初のラブストーリー。その内容も今までとは一味違った展開で、しかも今まではかなり遅い時間になるまで登場しなかった春風亭昇太が冒頭から登場するという新機軸。座付き作者である妹尾氏の筆さばきも見事だ。芝居を観終わってみると、「男と女と、浮わついた、遺伝子」というタイトルがいかに絶妙なものかがよくわかる。東京喜劇の伝承にこだわる三宅の目論見が次第に根づいてきたことを観客のひとりとしてひしひし感じる。頑張れ、三宅さん。
2010年6月20日日曜日
Maria Muldaur and Dan Hicks/ June 19 at Billboard Live Tokyo
ともに70年代に活躍した歌姫とブルース・カントリー・ジャズの大立者のジョイントライブ。マリアもステージで言っていたが、ライブで共演するのはこれが初めてだという。マリアは若い頃のか細い声がなんと別人のような太いものに変わっていたのが、オドロキ!! でもテクニックは最高でブルースのフレージングなどは最高だった。
前半はマリアが「真夜中のオアシス」など4〜5曲を披露したあとで、いよいよダン・ヒックスの登場。you tubeで昔のライブを少しみていたが、それ以上に茶目っ気たっぷりのおじさんで、歌をうたいながらダンスをしたり、自由自在にボケまくり、まるで芸人。ギターの弾き方も独特で久しぶりに右手にサムピックをつけたプレイヤーをみた。70近いはずだが、憧れてしまうほどのカッコ良さである。それでいて曲は素晴らしい。今日初めて聴いた「diplomats」もヒックスらしい曲だった。バッキングを担当するギター、ドラムスも最高だったが、中でも女性ベーシスト、ルース・デイヴィス(しかもブロンド美人)とピアニストのジョン・バーは素晴らしいミュージシャンだった。こんな人たちがいっぱいいるのがアメリカの凄さかな。
アンコールはマリアがデビュー作でおとりあげたヒックスの曲「Walkin' One and Only」。ヒックスも自分のバンドのアルバム「Striking It Rich」でとりあげているが、二人のデュエットはこのライブならではのもの。R&BやPopとはまた違うアメリカンミュージックの懐の深さを感じさせてくれたライブであった。
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