2010年4月28日水曜日

Sentimental City Romance/ April 27 at Crocodile


1975年の8月にアルバムデビューしたのだから、今年で35年ということになる。今月から毎月このライブハウスで、デビューからのアルバムをフィーチャーしたライブが始まった。今日は記念すべきそのデビューアルバムを曲順どおりに演奏するというのだ。オープニング「うちわもめ」のトゥインリードギターのイントロがあの頃(筆者も大学生だった)へと一挙にフラッシュバックさせる。中野さん、告井さんの巧みな技は健在。繰り出す音や音色の実に心地よいことといったらない。
一部はアルバムのほとんどを演奏。アレンジもほとんど当時のまま。思わず一緒に口ずさんでしまった。第2部の冒頭が「ロスアンジェルス大橋Uターン」と「Oh My Woody Country(確かVANジャケットのCM曲だった)」の2曲。歌いながら弾けないということで、ロス大橋のギターリフは告井さんが担当(中野氏の弁によると40%の出来とか)。その後、オーリアンズの「ダンス・ウィズ・ミー」や「雨はいつか」など、聴き応えいっぱいのアットホームなステージとなった。

2010年4月15日木曜日

Carole King & James Taylor/ April 14 at Nihon Budokan


2007年にLAのトルバドゥールというライブハウスの50周年を記念して行われた約30数年ぶりのジョイントライブがきっかけで生まれたのが、このツアーだという。それにしても、この二人の才能の素晴らしさはどうだろう。
ジェイムスが「Blossom」を歌って、続くキャロルは「So Far Away」という順番で、交互に二人の曲が演奏される。その雰囲気が誠に暖かく、アットホームなコンサートだった。昔、ザ・セクションというバンドでも有名だったギタリスト、ダニークーチ、ベーシストのリースカラー、そしてドラムス、ラスカンケルら、バンドとの息もぴったり。まさに、ジョイントの名に相応しいライブだ。
しかし、なんとヒット曲の多い二人だろう。出てくる曲、出てくる曲、イントロが流れただけで大きな歓声が上がる。ライブ全体を通してほとんど70年代初期の曲による構成で、二人の最近の曲は一切無し。60代とは思えない二人の若わかしさ、またジェイムスの艶やかな歌声とその声量には驚かされた。なんせ、グラミーのジャズヴォーカル賞をとるほどの実力の持ち主である。そのウマさを堪能させてもらった。