2009年8月16日日曜日

ZED - CIRQUE DU SOLEIL/ August 16 at Tokyo Disney Resort


昨年10月のスタート時から一度は観たいと思っていたシルク・ドゥ・ソレイユの「ZED」。シルクには常設の劇場でしか上演しない固定プログラムと各国の都市を巡演するツアープログラムの二種類があり、この「ZED」は日本で初めての常設プログラムである。日本では今年もツアーの「コルテオ」が上演されており、日本の観客にももはやおなじみのシルクだが、彼らは世界中で同様の上演を数多く行っており、4000人を超えるスタッフを擁する世界的規模のエンタテイメント集団となっている。
さて、「ZED」である。ラスベガスで観た二つの公演も素晴らしかったが、この公演の完成度はそれ以上と言えるかもしれない。人間業とは思えないパフォーマンスの数々、常設劇場ならではの舞台や装置の素晴らしさ、照明や音楽の一体感、どれをとっても世界レベルのパフォーミングアートである。一度では味わい尽くせない贅沢さだ。もう一度、今度は冬に楽しみたいものである。

2009年8月2日日曜日

Marlena Shaw with super friends/ August 1 at Billboard Live


1975年の名盤「Who is this bitch, anyway?」を一体何回聞いたことだろう。ひとつのすきもない完璧なアレンジ、1曲も無駄のない構成、そして当時の名うてのスタジオミュージシャンによる名演の数々、さまざまな聞き方ができるアルバムだった。開場してからもう2年もたつというビルボードライブ(東京)での二周年記念ライブが、何とこのアルバムの再現だという。
そう、1974年12月にLAで行われたレコーディングに集ったメンバー、ハーヴィー・メイソン、デビッド・T・ウォーカー、チャック・レイニー(今回はメープルのプレシジョンベース)、そしてラリー・ナッシュというスーパーバンドと共にマリーナが登場するだけで会場は興奮に包まれた(これでラリーカールトンが揃えば完璧だったが。。。)。オープニングは「You been away too long」だった。イントロが始まると聴衆全員が曲を認識していた。実にテンションの高いライブである。
マリーナの太く深い声も素晴らしかったが、4人のリズムコンビネーションの巧みさといったら、ちょっと表現できない。ちょうど名人の域に達した落語家の噺に引き込まれている感じといったらいいだろうか。
アルバムの全曲(ストリングスのみによる「A Prelude for Rose Marie」以外)を演奏してくれたが、ライブならではの掛け合いや「Street Walking Woman」の有名なバーでの会話をハーヴィーとマリーナが再現するなど、バラエティ溢れる内容だった。宣言しよう。まちがいなく今年で一番のライブステージ!
ああ。もう一度聴きたい!!