2015年8月30日日曜日
風街レジェンド2015/ August 22 at Tokyo International Forum
松本隆の作詞生活45周年記念のスペシャルイベント、まさに待望のライブに参加することができた。1973年9月21日のLast TIme Aroundからはや43年。
あの伝説の「はっぴいえんど解散コンサート」といろいろイメージが重なるところが多い濃厚な時間だった。
はっぴいえんどをみるのも(ひとり欠けてしまったが)そのコンサート以来。
ライブの構成もなかなかに凝っていて、まずは最初に「はっぴえんど」が登場! 三人で「夏なんです」「花いちもんめ」を演奏したあと、大瀧さんの代わりを
佐野元春に託してレコードと同じアレンジで「はいからはくち」! 久しぶりに松本さんのドラミングを聴く。
このオープニングから、ほぼ年代順に松本作品が歌われていく。
そして最後のトリは、寺尾明の「ルビーの指輪」。なんと豪華な顔触れだったことか。4時間近かったにもかかわらず、ダレることのないライブであった。井上 鑑をバンマスとする
風街バンドのクオリティも素晴らしく、歌謡曲、ロックの違いをあまり感じなかった。アンコールでは、ユーミンもサプライズで登場し、最後は全員がスタンディングオベーションで終わった。1970年に出会った「はっぴいえんど」という音楽がもっていたパワーと広がりを実感した夜だった。
2015年8月3日月曜日
The King and I / June 23 at Lincoln Center (New York)
どうせニュヨークに行くのだからと同じ時期の公演情報をしらべていたとき、突然「王様と私」の広告がリンカーンセンターのウェブサイトで目に入った。「王様と私」といえばユル・ブリンナーのあたり役。そのリバイバル公演なんだ、と思って驚いた。なんと「Ken Watanabe」の文字。え? あの渡辺謙さんがミュージカルの主演?
「渡辺謙がトニー賞をとれるか?」という大騒ぎにわいた日本のマスコミが注目する半年も前のことである。ずっと前から知っていたということが自慢になるほど、ここまで話題になるとは思わなかった。
さて、実際の公演。謙さんの存在感は素晴らしかった。ブロードウェイの目の肥えた観客を魅了する力量、ここにあり。日本人として誇りに思える。また共演のケリーオハラのパフォーマンスも見事。確かに今年のトニー賞を受賞しただけの実力の持ち主。客席には「堺マチャアキ」さんの顔も見えたが、数人が日本から鑑賞に来ていた。ただ、ストーリーはちょっと後半は残念な展開。こうして、ニューヨークのエンタメ旅行は終わったのだった。
またくるぞ、ニューヨーク!
Tony Bennett and Lady Gaga / June 21 at Radio City Music Hall (New York)
2014年の 11月にこのコンサートの存在を知り、それがきっかけで今回の旅行につながった。それだけにこのライブは半年間待ち望んでいたものだ。
御年、84歳の現役歌手であるトニー・ベネット。あのシナトラが唯一お金を出しても聞きたい歌手と言ったのがベネット。初めてみたライブに驚いた。マイクなしで歌うパフォーマンスがやれるほどの声量、リズム感。脱帽である。
また、そのベネットとのデュオにもかかわらず、ひとつもひかないレディ・ガガの存在感。座席からは遠かったのだが、なんと7回も衣装を変えて、ほとんどスケスケではないかと思える衣装も披露するなどガガの本領を発揮。その歌の上手さも半端ではない。
最後は「スウィングしなけりゃ意味がない」の大合唱。ニューヨークならではの大人の夜に酔いしれたライブであった。
Beautiful -The Carole King Musical / June 20 at Stephen Sondheim Theatre (New York)
014年度のトニー 賞、主演女優賞を獲得したJessie Muellerの出演はなくなったが、とにかくぜひ一度見てみたかったミュージカル。キャロル・キングのソングライターとしてのデビュー時代から「つづれおり」でシンガーソングライターとして成功するまでを描いた半生の物語。
大瀧詠一さんのラジオ番組「ゴー・ゴー・ナイヤガラ」を聞いてきた世代としては、キャロル・キングは伝説に属するが、その歴史が再現される舞台とあっては見逃すわけにはいかない。
アルドン・ミュージックのドン・カーシュナーやキャロルのライバルとして登場するバリー・マン&シンシア・ウェイルはたまたドリフターズやシュレルス、そしてライチャス・ブラザースまで登場するという豪華な布陣。それにしてもキャロルの曲はどれも大ヒット曲ばかり。アメリカ音楽界のレジェンドにふさわしい。
アメリカンミュージックの大いなる歴史のひとこまを凝縮したミュージカル。日本にもぜひツアーしてほしいものだ。
Billy Joel / June 19 at Madison Square Garden (New York)
月に1度ずつ開催されているビリー・ジョエルのマディソンスクエアガーデンライブ。ぜひ一度行ってみたかったのだが、はからずも6月に実現することになった。これも含めて今回はNYCエンタメ旅行ともいうべき機会になった。
第1弾がこのビリー・ジョエル。ニューヨーク出身だけに地元でのライブがどんなものなのかという期待だったが、いやその盛り上がりのすごいこと。曲が始まるとみんなの大合唱。どんな曲でも知っているファンが集まっているという感じ。ただ黒人がひとりもいない。こんなところにアメリカの現実を垣間見る。
しかし、ビリーの曲は名曲ばかり。最後に「ピアノマン」でハーモニカを吹くと会場中が怒涛のような拍手に包まれる。これが地元ライブの凄さか。ニューヨークならではの雰囲気を堪能した夜だった。
Hiromi Uehara / April 20 at Blue Note Tokyo
もともと予定されていたライブではない。あるアーティストの出演がキャンセルとなり急遽彼女に打診したところ、偶然にスケジュールが空いていて実現したのだという。
しかしライブの案内が始まってから1日でチケットが売り切れたという人気ぶり。着実に固定ファンが多くなっているのだ。
いつものレパートリーに加えて、「ラプソディ・イン・ブルー」を彼女なりにアレンジした作品まで、ソロピアノということを忘れてしまうほどのど迫力。ひろみならではの音世界に酔いしれる。
今や世界一のジャズピアニストといえるのではないか。
登録:
投稿 (Atom)