2014年9月20日土曜日

てんぷくトリオのコント〜井上ひさしの笑いの原点/ September 15 at TOYOKAN

作家井上ひさしの原点とも言われる150に及ぶコントを集めた舞台。 ワタナベエンターテインメント所属の「我が家」が演じ、ラサール石井 が演出した。井上ひさしが始めた劇団「こまつ座」の公演として開かれた。
池袋の劇場でのバージョンと、浅草東洋館のバージョンがあり、その東洋館 を見に行った。この東洋館はあの伝説の「浅草フランス座」というストリップ 小屋であり、ここから井上ひさしはもとより、渥美清、ビートたけしといった のちの大スターが実際に演じていた場所なのだ。 劇場は小さいが、そこにしみついている匂いというか、空気というか、独特の 空間であった。感慨深い。
さて、コントだが、我が家が実に楽しそうに演じていた。コントとコントをつなぐ 幕間の台本があって、井上ひさしと三女で現在こまつ座の座長である井上三紀が いろいろな話をつないでくれる。この本はラサールのものらしく、8月のオグちゃん の舞台脚本もそうだったが、実によい仕事をしている。 12月には御大伊東四朗のひさしぶりの舞台の演出も手がけるそうで、まさに油に のった仕事ぶりが楽しみだ。