2014年8月30日土曜日

君となら/August 30 at Parco Theater

三谷幸喜書き下ろしの一幕もの。ホームコメディなのだが三谷ならではのプロットの 組み立てによってだんだんと事態が混乱してドタバタ劇になっていく。 コメディもの初主演の竹内結子がまぶしいくらい美しい。コメディエンヌとしても 一流であることを証明した舞台といえるだろう。 脇を固める俳優陣も豪華で、似つかわしくない床屋の親父に扮している草刈正雄、 妹役のイモトアヤコ、母親役の長野里美らのサポートも実にいい味を出している。 特にイモトアヤコは以前にTBSの特別ドラマでの演技で注目していたが、 珍獣ハンターにしておくのはもったいないほどコメディの才能があると思う。 竹内のフィアンセ役を演じた小林勝也は文学座出身の大ベテラン。彼もこの家族に うまくとけ込んでいるだけでなく、エンディングでは彼の存在が見事に際立つ場面も でてくる。2時間にわたって笑い通しの舞台であった。三谷喜劇の 真骨頂ここにあり。12月の伊東四朗の舞台も楽しみ。

2014年8月10日日曜日

小倉久寛ひとり立ち公演 Vol.5 「のるかそるか〜SINK or SWIM!」」/ August 10 at Theater Moliere

おぐちゃんのひとり立ち公演もとうとう5回目となりました。 その回ごとにテーマを練り、また素敵なヒロイン役が起用されるのを楽しみに見てきたが、 今回はあのMIEちゃん。なんとそればかりかギタリストの押尾コータローがゲストだという。 ますます期待が高まる。 いままでの公演の中でも今回は白眉の出来といっていいのではないか。ラサール石井の脚本の巧みさ、ミーの華やかなムード、そして意外だったのがコントと踊りに挑戦した押尾コータローの達者ぶりである。いや、今後もこういうジャンルにぜひ挑戦してもらいたい。新たな才能の発見かもしれないのだ。。。 昔ジョージロイヒルの傑作「スティング」という詐欺師の映画がアカデミー脚本賞をとったことがあったが、今度の作品も主人公は詐欺師ということで、とにかくプロットが面白い。次から次へと暴露される真実。。。これはみてもらうしかないが。。。とにかく絶対面白いこと間違いなし! ますます油ののった作品作り。オグちゃん、まだまだみせてくださいな。