2013年4月28日日曜日

渡辺正行の落語/ April 28, 2013 at 仏日庵・円覚寺

TVタレントというより、今は東京の若手芸人の育ての親としても知られるコント赤信号の渡辺リーダー。もともと三宅裕司や立川志の輔の後輩として明治大学の落語研究会(いわゆる落研)の部長でもあったそうで、落語との縁は深いのだ。ここでのライブイベントをプロデュースを担当している友人の植竹くんに言わせると、プロではないがうまい落語を聞かせるのは、この渡辺とビートたけしであるという。 今回は「時そば」と「寝床」の2席を聞かせてくれたのだが、なかなか迫力のある話しっぷりで堪能させてもらった。でも、リーダー、正座の練習はしないと、ちょっと長い時間の話はむずかしいかも(笑)。 2席の間には、今が旬の若手コントグループが登場。昨年のキング・オブ・コントで優勝した「バイきんぐ」と、やはりキング・オブ・コントで準決勝まで進んだことのある若手「うしろシティ」。舞台でないところのコントは難しそうだったが、それぞれの個性が発揮されたコントを見せてくれた。いや、お腹いっぱいの笑いをいただきました!

2013年4月14日日曜日

趣味の部屋 The Room/ April 13, 2013 at Parco Theater

まさに極上のエンタテインメントを堪能させてもらった。これだから舞台は辞められない! 戦前の青年を彷彿とさせる俳優(!?)中井貴一が企画し、「リーガル・ハイ」や「相棒」などで最近注目度が高まっている脚本家、古沢良太がオリジナルに書き下ろした一幕ものの演劇だ。パルコ劇場40周年記念シリーズに相応しい完成度とオリジナリティ。ミステリーとコメディが絶妙にブレンドされており、客席は何度だまされたことか。。。まさにスリリングな展開の連続。舞台の醍醐味、ここにあり。 120分を越える長さをひとつも感じさせないストーリー展開の妙ももちろんだが、演じる俳優たち、中井、白井晃、川平慈英、戸次重幸そして、紅一点の原幹恵も実に楽しみながら演じている感じが心地良い。様々な伏線の張り方は古沢脚本の特徴らしいが、その良さが十分に発揮された作品といえよう。この人の作品は今後も注目してゆきたい。