かつてキルギスタンと呼ばれたキルギス共和国出身のジャズピアニスト。日本では二度目のライブ公演になるという。どことなくスラブとモンゴルの血が入ったルックスは日本人には、親しみがわくところだ。
最初はソロピアノからのスタート。このブルーノートでは何度も「上原ひろみ」の超絶的なソロピアノを目撃してきたが、それに勝るとも劣らないテクニック。また繰り出されるフレージングのドライヴ感、グルーヴは一級品とみた。
二曲目からは腕の確かなベーシスト、アルマンド・ゴラとドラマー、ルドヴィグ・アフォンソが加わりピアノトリオとなる。バラードから変拍子の曲まで、その演奏は見事だった。そういえば、ドラマーのルドヴィグのスペルは「LUDWIG」。面白い偶然だが、米国のドラムブランド、ラディックと同じスペルなのだ。
オリジナルとスタンダードを交互に演奏してくれたが、アンコールは「ベサメムーチョ」。その独特なドライブ感に酔いしれた夜だった。また聞いてみたい。
ひとつ情報。終わってからのライブ案内に、なんと「ジノ・ヴァネリ」公演の情報が。丸の内のコットンクラブで9月中旬にライブをするという。みなさん、お聴き逃しなく。
2011年8月1日月曜日
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