2011年3月18日金曜日

国民の映画/ March 16 at Parco Theater






東日本大震災の影響で、数日前には休演となっていたが16日からの再開初日の舞台である。計画停電ではないが大幅な節電のおかげで、東京一の繁華街であるはずの渋谷駅は真っ暗に近い状態。たったひとつの地震がここまで世の中を変えてしまうとは、改めて自然の偉大さを思う。

冒頭、作者の三谷幸喜が舞台にあがり、こんな時期だからこそ舞台人として、芝居を続けたいというメッセージを話すと客席からは大きな拍手が起こったのだった。

ヒトラー時代の宣伝相ゲッペルス(無類の映画好きで知られ、風とともに去りぬが大好きだったという)が自宅でパーティを開く話。当時のドイツの映画人達(ほとんど実在の人物たち)が招かれ、その目的を知らされるのだが。。。ゲッペルスには小日向文世、映画監督ヤニングスには風間杜夫などなど、一流の演劇人たちの演技に酔いしれた夜だった。
そうそう、三谷幸喜が始めた劇団「東京サンシャインボーイズ」出身の俳優、小林隆。いかにも舞台向きの名優になってきた。