2011年1月13日木曜日
ろくでなし啄木/ January 10 at Tokyo Art Theater
今年は「三谷幸喜 大感謝祭」の年だそうだ。彼もいよいよ50歳なのだ。舞台がみっつ、映画、テレビとかなり力を入れることになるという。その第1弾がこの舞台。藤原竜也、中村勘太郎そして紅一点、吹石一恵の三人舞台である。舞台装置もなかなかユニークだったが、芝居のプロットの面白さはまさに三谷の独壇場。二人が啄木の思い出を語り出す冒頭からサスペンスドラマのような展開に次第に引きこまれていく。休憩を入れておよそ3時間の長さも感じさせない。
藤原竜也の個性も素晴らしかったが、勘太郎のその動きの見事さに魅せられてしまった。さすがに子供の頃から歌舞伎界で育ってきたことはある。ひとつひとつの仕草が歌舞伎の振りのようだ。また吹石の爽やかだが妖艶な演技も見事。
年初めには最高のエンタテインメントとなった。
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