2010年7月18日日曜日

志村魂5/ July 9 at Galaxy Theater




志村けんの舞台は初年度に続いて二度め。演出はおなじみラサール石井。舞台は5年目になるが、同じ内容を2年続けて演じているので、実質的には3作目となる。構成は1バカ殿コント、2コント集 3三味線演奏 4松竹新喜劇の再演となっていてほぼ変わっていない。
バカ殿、いじわるばあさん、浪人、何をやらせても志村の「味」が光る。もはや元ドリフターズの〜という説明は彼には必要ない。彼の憧れだという「藤山寛美」の作品に挑戦し続ける彼の姿勢もコメディアンとしての本流を目指していると伺える。今回は「初午のころ」という昭和56年のペーソス溢れる原作をとりあげ、人情喜劇をしっかり演じている。寛美の絶頂期がそうであったように、舞台で演じている俳優たちが主役の演技に笑ってしまい、次のセリフが言えないという現象が志村の場合もたくさん起きていた。芸人魂に脱帽である。このままぜひ舞台活動をつづけてもらいたいものだ。