2009年11月2日月曜日

THIS IS IT - Michael Jackson/ November 1 at MOVIX


Michael, You were the one and only!
「This Is It」、まさにこれが最後のパフォーマンスとなってしまったマイケルの一瞬の輝き。幻のロンドン公演のために用意されたステージパフォーマンスがこんなにも緻密で素晴らしいものだったなんて。神様は何といたずら好きなのだろうか。
それにしてもよくここまで記録を残していてくれたものだ。もともと彼の個人的な記録として撮られていたということだが、まるでこの映画のために撮影された映像と言っても過言ではない。ディズニーの「ハイスクールミュージカル」などの監督であり、今度の公演ではマイケルの共同クリエイターでもあったケニー・オルテガが実に巧みに編集しており、まるで2時間のリハーサルライブを体験したような気にさせる。ダンサー、バンドメンバーの質の高さはさすがマイケルのライブ。ひとりひとりがマイケルを尊敬しきっている感じが、とてもストレートに伝わってきてそれもジンとくる。
3D版の「新スリラー」だけでなく、ライブのためにさまざまに用意された映像を駆使したステージングは、リハーサルのみで終わらせるのが実に惜しい出来映え。アメリカのエンターテイメント業界の実力、層の厚さに新たに感動した。マイケルが3月の記者会見で言った「みんなが聞きたい曲をやる」という言葉どおりに、ヒット曲が満載。ジャクソン5の「帰ってほしいの I want you back」まで飛び出すサービス精神に脱帽した。最後までミュージック&ダンスマンだったのだ。合掌。