2008年2月27日水曜日

Crusaders/ Feb 26 at Bluenote Tokyo


「フェンダー・ローズの透明で乾いた響きは、やっぱり、都会の夜によく似合う!」
30年ぶりに、生で聞いたジョー・サンプルのローズサウンドに酔いしれました。
今回のライブでは、ドラムスに懐かしスティーブ・ガッド、ベースにジョーの息子、
ニック・サンプル、さらにはレイ・パーカー・ジュニアのギターという豪華版に加えて
北欧の名トロンボーン・プレイヤー、ニルス・ラングレンも参戦。
約2時間近くのパフォーマンスは、見所、聴き所がいっぱいでした。
100回近くはレコードを聞いた覚えがある「So Far Away」には、
ひときわ大きな歓声が起きた。
マタ、ギターリフが印象的な「Put it where you want it」、
そしてアンコールで聞かせてくれた「Street Life」まで。
至福の時間がすぎてゆく。
彼らはすでに60代を迎えているが、情熱と油ののったグルーヴ感は未だに変わらない。
スティーブ・ガッドのドラムスも曲が進むたびにシャープさを増していく。
彼独特のグルーヴは、ハイハットワークとスネアドラムのリズム・コンビネーション
にあると確信した。

2008年2月22日金曜日

Masaki Nakamura/ Feb 21 at Ginza TACT


最近売り出し中の若手尺八演奏家、中村仁樹(まさき)のライブレポートである。
リチャード・ロジャースの名曲「My Favorite Things」をオープニングに、クラシックあり、
ジャズあり、演歌風ありとヴァラエティに富んだ構成。ゲストヴォーカルのときはしっとりと
オブリガートに徹し、ソロメインのときは縦横無尽なスタイルと、器用なキャラクターを垣間見せる。

ここ数年、邦楽演奏家にもポップスにおけるアーティストのようなスターが続々と誕生してきている
が、彼もまた新たな才能の萌芽のひとつだ。和楽器オーケストラ、あいおいのメンバーであると
同時に和楽器ユニット、イザナギにも参加し、精力的に活動を展開しているという。
注目の尺八プレイヤー、2008年はさらなる飛躍を予感させてくれる。

2008年2月1日金曜日

Angela Aki/ Jan 31st at Tokyo International Forum


セカンドアルバム『TODAY』を記念しての2007~2008コンサートツアーのファイナル。初めての東京国際フォーラムでのライブでした。昨年末に日本武道館で開かれた二度目のピアノ弾き語りコンサートから約一月。さらに成長したアンジーをみせてくれました。
ギター、ベース、ドラムスという3リズムセクションをバックに、時に激しく、時に感傷的なヴォーカルはますます円熟味を増している感じです。
アンジェラさんのライブの楽しみでもある、トークの数々、またファンにはたまらない「英会話のコーナー~アンジェラアキの勝手にしゃべらナイト」など、3時間に及ぶライブは中身満載。今回のテーマ曲はポリスの「見つめていたい~Every breath you take~」でありました。この曲がストーカーの曲とは知りませんでした。。。そして、最後はやっぱり「HOME」でしめてくれました。メロディメイカーとしての本領がますます磨かれてきた気がします。頑張れ、アンジー!