2016年12月7日水曜日
上原ひろみ SPARK TOUR/ December 2 at Tokyo International Forum
今年2回目の上原ひろみ。夏にはミシェル・カミロとのピアノデュオを堪能したばかりだが、やはり自身のトリオではより活き活きとした演奏を聴かせてくれた。アンソニー・ジャクソンの体調が思わしくないということで、フランスからエイドリアン・フェローが新たなベーシストに。初めてみたが、なかなかのテクニシャン。サイモンフィリップスとの息もよく合っていて、上原の新たな魅力を引き出していたようだ。それにしても相変わらずのエネルギッシュなプレイは圧巻でありました。2時間半にわたる熱演だったのでした。
2016年11月27日日曜日
Michel Camilo & Tomatito/ November 23 at Bluenote Tokyo
9月の東京ジャズで上原ひろみとのデュエットを楽しんだばかりだが、今度のフラメンコギタリストのトマティートとの共演。以前にも二人でアルバムを発表しているが、また新しいアルバム「Spain Frorever」をリリースしたばかりとのこと。生ギターとのデュオということもあり、どちらかというとカミロの繊細なタッチが楽しめるライブであった。
チックコリアの「Spain」「La Fiesta」などもレパートリーとしており、なかなかダイナミックなサウンドで楽しませてくれる。また、名曲「シネマ・パラダイス」や「リベルタンゴ」などポピュラーな選曲もこのデュオならではか。
2016年11月5日土曜日
Fred Hersch Trio/ November 3 at Cotton Club
最近のお気に入りがこのフレッド・ハーシュ。実にリリカルで美しいタッチで、しかもジョビンなどのボサノヴァも得意のようでNYCらしいピアニスト。初めてのライブも期待を裏切らない内容でした。今回はトリオだがソロピアノも魅力的で、アンコールで弾いた「Valentine」は素晴らしいバラードでした。今後も注目!
Haruomi Hosono & The Eight Beat Combo/ November 2 at Bluenote Tokyo
昨年の松本隆45周年記念ライブから約1年ぶり。ますます渋さをましている細野さん。横浜中華街でのライブ(NHKでやった)とは同じスタイルのバンドで、ドラムスはもちろん大地くん。安定したドラミングに加えて口笛がうまくてびっくり。そういえば、おやじさんが書いた「口笛ふいて」という歌もありましたな。
選曲はオリジナルからカヴァーまで実に自由。レイドバックしたような雰囲気の音楽だけど、それぞれの音は実はとんがっている、って感じかしら。ブギやカントリー、R&Rまで実に時代を越えた存在になりつつある大御所になってきました。
2016年11月2日水曜日
笑福亭鶴瓶落語会/ October 30 at Akasaka ACT Theater
久しぶりに鶴瓶の落語を聴きに出かけた。話術の巧みさは相変わらずだが、今日は落語が三席と冒頭に「鶴瓶話」がついたお得な仕様。日常の何気無い出来事も彼が喋るとたちまち大爆笑だ。
今回の目玉は昨年に歌舞伎にもなった吉原の人情話「山名屋浦里」。もともとはタモリがブラタモリ取材中に発見した話を鶴瓶が落語化したということ。その落語を聞いた中村勘九郎と七之助が感動し、歌舞伎化に至ったという。実に素晴らしい、しかも情に溢れた話であった。今度は歌舞伎も見てみたい。
2016年9月15日木曜日
15th Tokyo Jazz Festival/ September 4 at Tokyo International Forum
15回目の東京Jazz。初めて観客として参加した。
プログラムは全部でみっつ。若手のジャズトリオ、fox capture planに、ベテラン、ケニー・バロン・トリオそしてトリは現代における最高のピアノデュオであろう、ミシェルカミロ&上原ひろみ。
豪華な取り合わせであった。fox capture planはいかにも21世紀的なジャズ・フュージョン的なアプローチで聞かせてくれた。また、安定したジャズの醍醐味を届けてくれたケニー・バロン。
ジャズならではのタイミングやゆとりを感じる演奏。年季が違うのだ。
当初、上原ひろみはトリオで来日する予定だったが、ベースのラボリエル、ドラムスのフィリップスが健康上の問題で来日できなくなり、急遽カミロとのピアノデュオになったという。現代においては
最高のジャズピアニストである二人のコラボレーションは、変幻自在。「キャラバン」や「A列車で行こう」といったスタンダードを取り上げても、簡単な具合には終わらない。観客全体がその演奏に
引き込まれるパワーはまさに稀代のミュージシャンである。
2016年7月31日日曜日
Felix Cavaliere's Rascals/ July 30 at Bluenote Tokyo
あのラスカルズのフェリックス・キャバリエのライブと聞いて、とにかく観たいと思ってました。こんなにも楽しいパフォーマンスとは思いませんでした。
とにかくバンドとしての一体感、曲の素晴らしさ、またキャバリエの声の艶やかさ、どれをとっても最近稀に見るライブでした。ブライアン・ウィルソンの
ライブより良かったかも。
ライブの演出のひとつとして演奏のバックに流れるビデオ映像もよくできていて、曲に合わせた構成、曲名やその当時の映像を絡めた編集など、こちら
だけでも楽しめる内容でした。
それにしても、彼の曲はいい曲揃い。「グルーヴィン」だけでなく、ほんとに粒揃いのヒットパレード。達郎さんも憧れたブルーアイドソウルの王様、キャバリエ
、ぜひもう一度ライブに行きたいと思いました。最後のアンコールはもちろん「good lovin'」。みんなで踊りまくります!
2016年6月28日火曜日
熱海五郎一座「格闘老舗旅館 ヒミツの仲居と曲者たち」/ June 27@Shimbashi Embujo
1年ぶりの熱海五郎一座。いまや新橋演舞場の恒例芝居となってきたみたい。今回のゲストは松下由樹と笹本玲奈。女優ふたりを巻き込んでの本格的な東京軽演劇。ほんとにこういう芝居を見るのは至福の時である。今回の設定は、新たに隣にできた洋風ホテルと老舗旅館のバトルをベースに展開する。
プロットがよく練られていて、少しずつ謎がとけていくストーリーも楽しめる。
また神奈川県知事が登場したり、最近の事件をネタにしたギャグやコントをふんだんにちりばめていて、小ネタが楽しい芝居でもあった。ちょっと残念だったのは、いつもの三宅・小倉かけあいが少々短かったこと。今回初めて桟敷席を体験したのだが、こんなによいとは想像していなかった。ちょっとはまりそうです。
2016年2月27日土曜日
Yuji MIyake and Light Joke Orchestra/ January 31 at Bluenote Tokyo
久しぶりに三宅さんのライブに訪れた。5年ほどまえに六本木で見て以来だが、ジョークを交えた不思議なライブ。ただ、ビッグバンドジャズでもあるので、豪快なサウンドが楽しめた。相変わらず素材は日本の曲だが、うまい具合にジャズアレンジがされていて飽きさせない。三宅さんのドラムスもますます本格的になっており、もともと音楽的才能もある人なので単なる遊びにおわっていない。音楽、お笑いを同時にこなせる芸人が少ない中、SETや三宅さんは貴重なアーティストである。
Hiromi The Trio Project/ December 17 at Bluenote Tokyo
現在、一番油ののったジャズピアノトリオであろう。上原ひろみ、アンソニー・ジャクソン、サイモン・フィリップスという稀代のプレイヤーたちが奏でる音はまさに縦横無尽だ。三人の呼吸のよさはライブだと一層伝わってくる。世界に冠たるジャズの今、がここにある。
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