2012年8月10日金曜日
WEST SIDE STORY/ August 1 at Theatre Orb in Shibuya
最上階に五島プラネタリウムがあることで有名だった東急文化会館が、渋谷ヒカリエとして生まれ変わった。その14階に誕生したのが日本で初めてのミュージカル専用劇場、シアターオーブ。
そのこけら落としとして選ばれたのは、時を超えたミュージカルの名作ウエストサイド物語。ステージ作品として誕生した本作の原作の雰囲気を活かしたブロードウェイ版の演出であるという。今や映画が名作として定着している作品だが、もとの舞台はこういう感じだったんだ、というムードがよくわかる。ミュージカル専用劇場だから、オーケストラボックスの存在は当たり前だが、やはり生の音は良いものだ。オーケストラは日米の混合チームだったが、素晴らしいパフォーマンスであった。
さて、2012年版のキャストはそれぞれに達者な演技者を揃えていて、思わずひきこまれる。特に主人公トニー役とマリー役は実力者で、歌だけではなく演技も一級。日本にも本格的なステージが生まれたことに喜びたい。音楽とダンスで有名な本作だが、舞台では実はシリアスな社会派ドラマであることを再認識させてくれた。
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