2008年12月16日火曜日
Wall-Eと鉄腕アトム/ December 15 at MOVIX
ピクサーの最新作「ウォーリー」を見た。前作「ファイディングニモ」と同じ監督ということもあり、ベースに流れるセンチメンタリズムはなかなか心地よい。人間といってもいいようなキャラクター設定のロボット、ウォーリーには新しいアメリカのカルチャーを感じた。
もともと、アメリカにおけるロボット像は人間に対抗する存在としてのイメージが強かった。「禁断の惑星」「オリジナル版の地球の静止する日」など、映画で描かれるロボットは概ね恐怖の対象だったり、人間に害を及ぼすものとして描かれている。
これに対して日本におけるロボットのイメージは、その対極にある。ロボットは人間の延長というか、ともだちという感覚だ。ロボティクスの技術開発が一番盛んな国、日本にはこんな背景もあるのではないか。そのルーツはやはり手塚治虫の「鉄腕アトム」だ。本田技研の「ASIMO」も、ソニーのAIBO(懐かしい)もその原点は「アトム」である。みんな「アトムの子」なのだ。
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