投稿

Paul McCartney OUT THERE JAPAN TOUR/ November 18 at Tokyo Dome

イメージ
前回の来日から11年ぶりだという。ロンドンオリンピック開会式での「Hey Jude」を見たのが昨年だったが、前回のライブの印象が あまりよくなかったので、最初はあまり行く気がしていなかった。ただ、家人のすすめもあってチケットをなんとか手にいれたのだ。 そして、今日。 ライブに来て良かった。ほんとにビートルズは偉大なバンドだったんだ、ということを痛感しました。セットリストの7割がビートルズナンバー。ポピュラーなものだけでなく、サージェントペパーズの「Lovely Rita」「Being For The Benefit of Mr. Kite」といった玄人好みの曲から、ジョンやジョージ、そしてリンダに送る曲まで。これでもかというサービス精神。3時間にも及ぼうかというライブをほぼ出っぱなしでこなすポールの体力、アーティストとしてのエネルギーには脱帽である。まさに永遠のアイドル。2回にわたるアンコールの最後を飾った『Abbey Road』B面のメドレーが流れたとき、涙が出てきた。サンキュー、ポール。子供の頃にビートルマニアだったことを神に感謝したい、と思えた夜だった。

Michel Camilo Big Band/ November 17 at Blue Note Tokyo

イメージ
前回はソロピアノで堪能させてもらったミシェル・カミロ。今回は待望のビッグバンドである。それも管楽器だけで13人という豪華な編成。 期待に違わないアンサンブルには思わず体が動いてしまう。やはり、ビッグバンドはいいですな。 今回はピアノだけでなく、オーケストラの指揮者も同時にこなすミシェルは、やはり天才である。今日は珍しく二階席だったので、彼のピアノプレイを 上から見ることができたのだが、とにかくおもちゃを弾いているような感じのプレイぶり。鍵盤なんか1秒たりとも見ていないのだ。 「ラテン+ジャズ=躍動する太陽」といった感じの音の世界が広がっていく。管のプレイヤーもニューヨークの腕利きを集めたそうで、元ブラッド、スウェット&ティアーズのメンバーも二人ほど入っていた。それにもうひとり、感心したのはワリオネクス・アクィーノ(パーカッション)のエネルギッシュなこと。これぞラテンパーカッションのプレイなのだろう。そのセンスのよさ、リズム感は、ソウルののりとはちょっと違うのだが、なんとも心地よいのだ。 それとおまけがまっていた。一緒にライブを見た友人がミシェルの奥様と知り合いで、楽屋でお会いすることができたのだ。大感激!

Nile Rogers & CHIC/ November 11 at Bluenote Tokyo

イメージ
1980年代には売れっ子の作家、プロデューサーとしてひっぱりダコだったナイル・ロジャース。日本でもダイアナ・ロスの「I'm coming out」や「Upside Down」がヒットしたし、自分のバンド、CHICの「おしゃれフリーク」 もかなり話題になったものだ。 小生は出版社時代にニューヨークで彼にインタビューしたこともあり、ちょっと懐かしさもある。あれから約30年だが、相変わらず独特のリズムカッティングギターサウンドを引っさげて東京にやってきた 御年62歳ということだが、まだまだ若々しく1時間以上も連続で演奏するパワーは素晴らしい。セットリストはCHICのヒット曲はもとより、彼が書いてヒットした曲の数々で構成されていた。最初は楽屋からリズムを刻みながらみんなで登場するところや最後はナイルだけ残り、ギターを弾きながら退場するという演出も心にくい。 またバンドのレベルも高く、特にヴォーカルの二人は最高。アメリカはやはり広い。才能あるミュージシャンも多いのだ。ともあれファンキーパーティ気分いっぱいのライブであった。

ロスト・イン・ヨンカーズ/October 26 at Parco Theatre

イメージ
アメリカの劇作家ニール・サイモン作の名作を三谷幸喜が初演出。 もともとサイモンを心の師とあおぐ三谷が意欲的にとりくんだとあって 配役陣も豪華であった(彼が昔作っていた劇団、東京サンシャインボーイズは、 サイモンの名作「サンシャインボーイズ」がネタになっている)。なかでも、 ヴェラ役の中谷美紀、一家の長である 老婆ミセス・カーニッツ役の草笛光子の素晴らしさは特筆すべきものだった。 この二人の演技を見に行くだけでも価値がある。 舞台はニューヨーク州のヨンカーズに暮らすユダヤ人一家の話だが、サイモン 自身、ユダヤ系アメリカ人であること。もともとがニューヨーク育ちであることから 自伝的な要素も感じれられる内容。 舞台は休憩をはさんで一部、二部という構成だったが、3時間を超える力作にもかかわらず 見るものをぐいぐいを引き込んでいく魅力にあふれた舞台だった。特に二部で展開する 家族の複雑な事情が少しずつ明らかになりエンディングへの感動に導く構成は見事という他は ない。骨のある、それでいて家族のあたたかみが感じられる秀逸な舞台であった。

東京ヴォードビルショー「その場しのぎの男たち」/ Oct 20 at Honda Theater

イメージ
結成40周年記念公演とのことである。1990年代にヴォードヴィルショーのために書かれた三谷幸喜作の一幕ものだが、明治時代に本当にあったロシア皇太子暗殺未遂事件を題材に、当時の政治家たちのだめさ加減をユーモラスに描いている。伏線がいろいろはりめぐらされているのだが、そこは見てのお楽しみ。 初演時から客演している伊藤博文役が伊東四朗、御大である。歴史的にも悪名高い伊藤をじつに愉快に演じている。その存在感は三宅裕司とコントをやるときとはまるで違う人物に見える。多分、この存在感を佐藤B作たちが期待しているのだろう。 松方総理役の佐渡稔、逓信大臣役の石井愃一の二人は懐かしい「見ごろ食べごろ笑い頃」のテレビでよく見かけた顔だ。また市川勇は数年前に伊東四朗と小松政夫の舞台「追いつ追われつ」での客演で。みんなどこかで出会っている人たちだった。2時間ピッタリの上演時間だったが、三谷らしい脱線フィクションもお楽しみ。山本ふじこが実に愉快に演じていた。次回も三谷作の新作だという。2015年の春が今から楽しみだ。

Steely Dan Mood Swings Tour 2013/ October 7 at Beacon Theatre in New York

イメージ
2011年のShuffle Diplomacy 2011 tourに続く全米ツアー。最後に地元であるニューヨークの ビーコンシアターで7日間の公演がセットされ、日ごとにテーマ性をもたせたライブが 企画された。私が見たのはラス前の7日、テーマは「Aja plus Selected Hits」。この 他のテーマには、Greatest Hits Night , Audience Request Night, Gaucho plus Selected Hits など、どれも聞きたい内容だった。 さて、この日のセットリスト、あのエイジャが頭から再現されたのだ!  レコードの曲がその曲順どおりすべて演奏された。もちろんオープニングは「Black Cow」。 もともと地元ニューヨークを舞台にした歌だけに、劇場中が一緒にユニゾン。 震えるような感動だ。やっぱりSDはニューヨークで聴きたかった。 観客の中にちらほら日本のファンもいて、廊下であった方はなんと地元在中のビジネスマンだったが このビーコン・シアターには日参しているという。やはりSDには魔力的な魅力があるのだ。そういう自分も わざわざ日本から来ているのだから、同じことか。 このビーコン・シアターはDonald Fagenが主宰した、あの名盤「New York Rock and Soul Review」が開かれた同じ場所。 それだけに感慨もひとしおだったが、この劇場、1920年代からの由緒あるところらしく、ギリシア彫刻風のインテリア が施された内装も素晴らしかった。今は、マディソンスクエアガーデンのグループが運営しているらしい。 前座では3人組のDeep Blue Organ Trioというゴキゲンなバンドも登場したが、SDの演奏が始まったのは ほぼ21時前。それから11時10分過ぎまでは休憩なしでたっぷりとライブを堪能させてもらった。 2011年もそうだが、最後には「My Old School」や「Reelin' in the years」をノリノリで聴かせるパターン。 アンコールもそのままの状態で「Kid Charmaigne」。バックの強者たちの安定感も相変わらずで、何度見ても キースのドラミングは素晴らしい。また、日本にも来てほしいものだ。

New York Philharmonic-Beethoven Symphony No.9 / October 4 in Avery Fisher Hall at Lincoln Center, New York

イメージ
初めてのリンカーンセンター。クラシックの箱となっているのがこのAvery Fisher Hall。この他にメトロポリタンオペラハウスとジャズなどのホール、それに演劇のホールなどがあり、まさにニューヨークの芸術の殿堂となっている。 さて、ニューヨークフィルの今夜の出し物は、ベートーベンの第九。音楽監督を務めるアラン・ギルバートの指揮によるもので、合唱にはマンハッタン・スクール・オブ・ミュージックの学生たち(と思われる)、そして4人のソロイストもプロフェッショナルが揃っていた。はじめは現代音楽の曲を演奏したのだが、とにかくオーケストラの音の大きさ、音圧に圧倒された。これが本場のオーケストラの迫力なのか。最後の第4楽章の迫力たるや、クラシックのイメージがひっくり返されるほどの音圧と音量に体が震えた。 第九そのものが構成もゴージャスだが、それ以上にオーケストラの音が変幻自在。アメリカの一流オーケストラの実力というのは、確かにすばらしかった。今度はウィーンフィルの生音を聞いてみたい。